Illustrator の基本的なこと

2014年1月2日

Illustrator の基本的なことに関する非常に個人的なメモ。

基本設定

環境設定

環境設定ダイアログ:Ctrl + K (Command + K)

単位

「一般」「線」「文字」「日本語オプション」を「ピクセル」に設定

一般

「キー入力」を「1px」に設定

スマートガイド

メニューの「表示」→「スマートガイド」にチェックが入っていることを確認

新規作成

  • 新規作成(Ctrl + N / Command + N)
  • プロファイル:Web を選択

ショートカット

「塗り」と「線」の色を入れ替える:Shift + X キー
「塗り」と「線」の色を初期設定(Default)に戻す:D キー(日本語入力オフ)

グループ化の解除のショートカット:Ctrl + Shift + G
グループ化のショートカット:Ctrl + G (Command + G)

重ね順の変更

前面へ:Ctrl + ] (Command + ])
最前面へ:Ctrl + Shift + ] (Command + Shift + ])
背面へ:Ctrl + ] (Command + [)
最背面へ:Ctrl + Shift + [ (Command + Shift + [)

パスの連結:Ctrl + J

ツール類(日本語入力オフ)

選択ツール:V キー
ダイレクト選択ツール:A キー
ペンツール:P キー
回転ツール:R キー
はさみツール:C キー
リフレクト(反転)ツール:O キー
アンカーポイントツール:Shift + C キー
グラデーションツール:G キー

一時的に選択ツールに切り替えるには Ctrl キーを押す

操作チップ

描画ツールのカーソル

描画ツールのカーソルを十字カーソルに切り替えるには、描画ツールを選択して「Caps Lock」を押す。

アンカーポイントの変更

アンカーポイントを変更するには、アンカーポイントツールでアンカーポイントをクリック(&ドラッグ)

破線

ペンツールで線を作成後、線パネルの「破線」にチェックを入れて、「線分」と「間隔」を指定

丸い点線

  • 線パネルの「破線」にチェックを入れて、「線分」に「0」を指定
  • 線の幅により「間隔」の値を調整
  • 線パネルの「線端」で線端の形状を「丸型線端」に指定

オブジェクト

オブジェクトの複製

Alt キーを押しながらドラッグ

同じ位置に複製

Ctrl + C でコピーして、Ctrl + F で前面に複製

Ctrl + C でコピーして、Ctrl + B で背面に複製

★背面にペーストしたオブジェクトの選択はレイヤーパネルを展開(三角マークをクリック)して目的のオブジェクトのレイヤーの右端をクリック

正確な位置に複製

メニューの「オブジェクト」→「変形」→「移動」でダイアログを表示して数値を指定。
右方向:「+」
左方向:「-」
上方向:「+」
下方向:「-」

オブジェクトの選択

選択の解除

全ての選択を解除するには、選択ツールで画面上の何もないところをクリック。

ダイレクト選択ツール:パスやアンカーポイントの一部を選択するツール

グループ選択ツール:複数の層でグループになっているオブジェクトをクリックの回数で階層順に選択するツール

なげなわツール

複雑な並びのオブジェクトやグラデーションメッシュオブジェクトの一部を選択するのに便利に使える。

  • Shift を押しながらドラッグすると選択範囲が追加される
  • Alt を押しながらドラッグすると選択範囲の一部が解除される

オブジェクトの合体・分割

合体

  • 複数のオブジェクトの合体はパスファインダパネルの「形状モード:」の「合体」をクリック
  • 複合シェイプとして使用したい場合は、Alt キーを押しながら目的の「形状モード」をクリック
  • 合体されたオブジェクトは最前面のオブジェクトに適用されていた塗り色、線幅、線色が適用される

複合シェイプ

形状モードが適用された複数のオブジェクトで構成された編集可能なオブジェクト。拡張を行うまでは個別に移動や変更が可能。

分割

  • 重なり合ったオブジェクトでパスファインダの「分割」を実行
  • 分割された状態では、グループ化されているのでグループを解除する

オブジェクトの整列

複数のオブジェクトを整列するには「整列パネル」を使用

アンカーポイントの整列

パスの端を整列する場合などは、ダイレクト選択ツールで複数のアンカーポイントを選択して、「整列パネル」の整列をクリック

ダイレクト選択ツールで複数のアンカーポイントを選択した場合、最後に選択したアンカーポイントが「キーアンカーポイント」になり、それを基準に整列される。

パスの分割

はさみツールでパスを分割

はさみツールはパスを点でカットするツールで、分割したい位置でパスをクリックして、分割されたオブジェクトを移動する。

ナイフツールでパスを分割

ナイフツールはパスを面でカットするツールで、オブジェクトを選択して分割したい位置でドラッグする。ドラッグした軌跡がパスになる。

  • 直線でカットしたい場合は Alt キーを押しながらドラッグ。
  • 水平、垂直、45度に制限する場合は Alt + Shift を押しながらドラッグ。

パスの連結

ペンツールを使って、オープンパスの始点と終点のアンカーポイントをつなげる。

つなげたいパスのアンカーポイントにマウスをあわせて(アイコンが変わったところで)クリック

連結コマンドでパスを繋ぐ

  • ダイレクト選択ツールで、つなげたいパスのアンカーポイントをドラッグして選択
  • 「オブジェクト」メニューの「パス」→「連結」を選択(Ctrl + J)

パスの修正(変更)

アンカーポイントの追加・削除

  • ペンツールをパス上に置くと自動的に「アンカーポイント追加ツール」になる
  • ペンツールをアンカーポイント上に置くと自動的に「アンカーポイント削除ツール」になる

アンカーポイントを変更するには、アンカーポイントツール(Shift + C)でアンカーポイントをクリックするか、アンカーポイントをドラッグ(アンカーポイントの種類による)。

また、アンカーポイントツールでアンカーポイントをクリックしてからハンドルの角度や長さを変更できる。

*ペンツールが自動的に「アンカーポイント追加ツール」や「アンカーポイント削除ツール」にならないようにするには「環境設定」→「一般」→「自動追加/削除しない」にチェック

アンカーポイントの移動

ダイレクト選択ツール(A)でアンカーポイントを選択してドラッグ。
ダイレクト選択ツールでも選択したアンカーポイントのハンドルを調整できる。

長方形や楕円形の作成

サイズ指定で作成

  • 長方形ツールを選択
  • アートボード上でクリック
  • ダイアログが開くのでサイズを指定してクリック

ドラッグして作成

  • 長方形ツールを選択
  • アートボード上でドラッグ

「塗り」や「線」の色を変更

  • オブジェクト(図形)を選択
  • ツールの下のほうにある「塗り」や「線」の部分をダブルクリック
  • カラーピッカーダイアログが表示されるので色を選択

「塗り」と「線」の色を入れ替える

Shift + X キー

「塗り」と「線」の色を初期設定(Default)に戻す

D キー(日本語入力オフ)

回転ツール

R キー(日本語入力オフ)

回転ツールをダブルクリックすると「回転」ダイアログが開くので、角度を入力することができる

「線」のオプション

  • 線の位置、太さ、形状などは「線パル」を使用する
  • メニューの「ウィンドウ」→「線」で表示(Shift + F10)
  • オプションの表示・非表示:右上の ▼ (パネルオプション)をクリックして選択

整列パネル

整列パネルの表示

メニューの「ウィンドウ」→「整列」で表示(Shift + F7)

オブジェクトの整列

選択ツール(V)で複数のオブジェクト(図形)を選択して「水平方向に整列」などのボタンをクリック

アートボードに整列

  • 整列パネルのタブの部分をダブルクリックするか右上の ▼ (パネルオプション)をクリックして「オプションを表示」を選択
  • オブジェクトを選択
  • 右下のアイコンをクリックして「アートボードに整列」を選択

キーオブジェクトに整列

複数のオブジェクトを選択した状態で、その中の1つのオブジェクトをクリックすると、そのオブジェクトの選択を示す青などの線が太く表示される。この線が太く表示されているオブジェクトを「キーオブジェクト」といい、整列パネルで整列させる際にそのオブジェクトにあわせて整列させることができる。

レイヤーパネル

メニューの「ウィンドウ」→「レイヤー」で表示

Illustrator のレイヤー

Photoshop はそれぞれの図形やテキストが1つのレイヤーだが、Illustrator のレイヤーには複数のオブジェクトを含めることができる。

新しいオブジェクトを作成したときは、現在選択されているレイヤーの中に作成される。

ペンツール

ショートカット:P キー

線の終了

Ctrl (Command) キーを押しながら、アートボード内の何もないところをクリック

曲線の調整

Alt (Option) キーを押しながら、ハンドルをドラッグ

スムーズポイントからコーナーポイントへ

アンカーポイントをペンツールのままクリックすると、ハンドルが消えてコーナーポイントになる

スムーズポイントからヒンジポイントへ

Alt キーを押しながら次の方向へドラッグ

重ね順

重ね順の変更

メニューの「オブジェクト」→「重ね順」

ショートカット

前面へ:Ctrl + ] (Command + ])
最前面へ:Ctrl + Shift + ] (Command + Shift + ])
背面へ:Ctrl + ] (Command + [)
最背面へ:Ctrl + Shift + [ (Command + Shift + [)

下絵の配置

  • 「ファイル」メニューの「配置」を選択
  • 表示されたダイアログで下絵のファイルを選択し、「テンプレート」にチェックを入れる
  • 「リンク」にチェックが入っていると、画像は「リンク画像」として配置され、チェックが入っていないと「埋め込み画像」として配置される

配置されたテンプレートレイヤーをダブルクリックするとレイヤーオプションが表示されるので、「画像の表示濃度」を変更することができる。

また、テンプレートレイヤーのロックを解除すると、通常のオブジェクト同様編集が可能になる。

トレース

  • トレースする画像を開く(または配置する)
  • 選択ツールで画像を選択
  • 「ウィンドウ」→「画像トレース」を選択して、画像トレースパネルを表示
  • トレースの値を調整して画像をトレース
  • コントロールパネルの「拡張」をクリックしてオブジェクトに変換

ライブペイントツールを使って色を塗ることも可能

ライブペイント

  • ライブペイントを行うファイルを開くか、または新規作成
  • ライブペイントを行うオブジェクトを選択
  • 「オブジェクト」→「ライブペイント」→「作成」 を選択
  • ツールパネルから、ライブペイントツールを選択
  • スウォッチパネルから適用するカラーを選択
  • ライブペイントグループのペイント可能な部分にカーソルを近づけると、輪郭線が囲まれるのでクリックしてペイント

隙間オプション

ライブペイントの隙間オプションでは、ライブペイントグループ内の隙間を自動的に検出し、ペイントが隙間からはみ出さないようにパスで閉じることができる。

「表示」→「ライブペイントの隙間を表示」を選択すると、検出された隙間を強調表示する。

「オブジェクト」→「ライブペイント」→「隙間オプション」を選択し、オプションを指定

隙間の検出 : 選択すると、ライブペイントのパスの隙間が認識され、その隙間へのペイントの流し込みが防止される。これを選択すると、大きく複雑なライブペイントグループの処理が遅くなる場合があり、その場合は、「パスで隙間を閉じる」を選択することで、再び処理を早くすることができる。

塗りの許容サイズ :閉じたい隙間のサイズを設定

カスタム : 「塗りの許容サイズ」にカスタムの隙間サイズを指定

隙間のプレビューカラー : ライブペイントグループ内の隙間をプレビューするためのカラーを設定

パスで隙間を閉じる : ボタンをクリックすると、隙間へのペイントの流れ込みが防止されるのではなく、ペイントされていないパスがライブペイントグループに挿入されて隙間が閉じる。これらのパスはペイントされないので、閉じられても隙間は残っているように見える。